PSS【歌う鳥はいつも籠の中 3】

第3話です。

またしても通り魔(風邪)にやられていました。どうしてあんなに強いのか。連戦連敗です。

第2話で非公開拍手コメを下さった方のなかに、おそらく元ネタの正解をご存知だろう方がおふたりいらっしゃいました。特にA様には書こうと思っていたフレーズをコメントでいただいてしまって割とアワアワしましたがww非公開なんで堂々と出すことに(・∀・)A様はお気づきになられましたらニヤッてしといて下さい←



ご訪問・拍手・コメントありがとうございます!



 山に登る理由は人それぞれだろう。例えば頂から見晴らす景色に魅せられてしまったからかもしれないし、厳しい斜面を登攀した達成感を忘れられないからかもしれない。また、登山を終えて帰り着いた自宅で飲むビールの味を求めてかもしれず、それともただそこに山が在るからなのかもしれない。ともあれ今日、その分類されるのであれば初心者向けの自然豊かな春山に臨んだ彼らは、懐かしい青春を再び味わうためにやって来たのだった。



 餌を探しに狩り場をうろついていた狸がぴく、と耳を揺らした。人工的な建物の少ない山で唯一の山小屋から、どっと笑い崩れる声が漏れ出る。この建物とその主に危険がないことはここらをテリトリーとする獣ならみな知っているが、常にはない賑やかさに狸は身を伏せて後退った。登山道とは名ばかりの山道からも外れた管理区域だからと言って、用心し過ぎるということはない。


「まったくドジ踏んだよなぁ」
「おまえそれでも百戦錬磨の登山家かよ」
「返す言葉もございません」
 おどけてみせた黒髪の青年に、弱く火の焚かれた薪ストーブを囲む数人の男たちの輪はまた楽しげに沸いた。
「でも軽く捻っただけだから、一日休めばこっから下りるくらい、余裕」
「明日も晴れるらしいし大丈夫だろ。俺らも泊まる用意してこりゃ良かったかな」
 彼らは高校時代、山岳部に所属していた仲間だった。卒業してすでに10年近く経つが、仲間内でただ一人夢を叶え、山岳写真家として生計を立てられるまでになった黒髪の青年を皆ずっと応援してきた。大抵は会社勤めや家業を継いだメンバーからすればプロの登山家として世界の山に挑戦する姿は少々妬ましくもあり、だがそんな後ろ向きな気持ちを容易に凌駕する誇らしさでもって。
 だから彼から地元でしばらく過ごすという連絡があったとき、誰ともなく言い出した部活登山には、声を掛けたメンバー全員が揃ったのだ。
 高校時代気候のいい頃には毎週末登っていた山がある。学区からさほど離れておらず、入山料も要らない。登山道はほとんど整備はされていないが起伏もゆるく、半日あれば余裕で登下山が可能というお手軽さだ。今でも登山を趣味としている者が多い彼らは完全にピクニック気分だった。
 ところが信じがたいことに、下山中に最もその確率が低いはずの登山家が足を痛めた。車道が整備されている登山口まではまだ距離があり、何ヶ所か足場の悪い部分もある。どうすべきか悩んだところで、少し下ったところに山小屋があることを思い出した者がいたのだった。休憩所や宿泊施設ではなく、何かの事務所のようなものらしいが、男が一人そこで暮らしているという。
 ”関係者以外立ち入り禁止”と書かれた看板を無視して押しかけた彼らを前に小屋番の男は不審を隠しもしなかったが、登山家が海外で慣れたという交渉の技を遺憾なく発揮し、一宿の世話を頼むことに成功した。
「休憩してっていいってさ」
 小屋番の男は愛想がないながらも、まだ肌寒い山の春、彼らのために火まで焚いてくれたのである。

 その山小屋は、居間が事務所を兼ねて広さを確保してある以外は普通の住居だった。プレハブ小屋に良くある上半分が透明ガラスの引き戸から居間に直接入るようになっていて、キャビネットを仕切りに手前が事務所、奥が小さなキッチンを備えた居住スペースになっている。平屋建てだかロフトがあり、広さからいってそこが寝室に当たるようだ。
 当然電気は通っていないが、電化製品はあちこちに置いてあった。屋根には太陽光発電パネルがあったし、おそらく発電機も備えているのだろう。彼らからは見えなかったが、どこからともなくせせらぎの音が聞こえていた。水場が近くにあるなら、山中といえどなかなか快適に暮らせるかもしれない。更に外にはオフロードバイクが駐めてあった。
 事務所部分には折り畳みの長机とパイプ椅子がいくつか置いてあり、壁のボードには動物や植物のスナップが所狭しと貼られていた。野生動植物の調査を行っているらしく、隅に置かれたパソコンデスクの周囲にも何かのデータテーブルやマップに印を打ったものが貼られ、書類がぎっしりと積まれている。

 小屋番は彼らとそう変わらない年頃のようだった。こんな山奥に暮らしている割には身綺麗な男だが、やはり一風変わったところがある。服装はごくシンプルなジーンズと春物のセーターなのに、腰に届きそうな長い茶髪を一本に括り、随分古めかしい丸いフレームの眼鏡を掛けていた。ファッションスタイルに拘りがあるのかもしれないが、あまり一般的なセンスではないことは確かだ。
 それに彼らが話しかけてもほとんど返事をせず、時々資料を出したり動き回る他は淡々とパソコンに向かっていた。こんな若い男が人里離れた山奥で暮らす理由は、と疑念を抱いたりもするが、人付き合いが極端に苦手なだけなのかもしれない。

 ひとしきり暖を取ったあと、若者らは別れを惜しみつつ腰を上げた。共にキャンプで過ごせれば楽しかっただろうが、翌日には仕事のある者がほとんどであるし、そもそも山で長時間を過ごすための用意がない。登山家はさすがにプロらしく非常用の食料や寝袋などを備えていたが、さすがにテントまでは持参していなかった。
 口々に挨拶を交わして出て行く彼らは、小屋番にも礼儀正しく挨拶をした。返事もせず俯きがちに見送っていた男だったが、こいつのこと頼みますね、と掛けられた声には顔を上げ、目礼らしきものをしてみせた。
 陽の傾き始めた山道を賑やかに下りながら、若者らは登山家の不運を気の毒がった。足を挫いたのもだが、あの小屋で一晩を過ごす必要に迫られたことに、である。本来なら休む場所を確保できた幸運を喜ぶべきだが、あの無口な小屋番とふたりきりは如何にも気まずいに違いない。


 後に残された登山家は気まずいどころか上機嫌で鼻歌を歌いながら荷物の整理を始めた。それも数分で済ませてしまうと、立ち上がってパソコンデスク前の椅子に座っている小屋番の側に寄り、顔を覗き込むように腰を屈めた。
「あの、風呂って入れます?」
 小屋番はじろりと登山家のにこやかな笑顔を睨めつけると、黙ってまた画面に視線を戻した。それからおもむろに口を開く。
「シャワーしかねぇけど。川から引いてる水で良けりゃ」
「もちろん。じゃあちょっとお借りしますね」
 顔を寄せてくる登山家から身を引き、小屋番の男は奥の扉を示した。タオルとか勝手に使え、と言うとそれっきり興味を失ったように側に立つ人間の存在を無視してしまう。だが残念そうに首をすくめた登山家が浴室に向かうと、その後姿を目で追い、軽く足を引きずっているのを見咎めて顔を顰めた。


 借りたタオルで髪を拭きながら登山家が戻ってくると、救急箱が長机に置かれていた。長机は部屋の端に寄せられ、パイプ椅子も一脚を残して畳んで壁に立てかけられている。寝場所を空けてくれたらしい。登山家が立ち止まったままそれらを見渡していると、キッチンに立っていた小屋番が手を止め、タオルで手を拭いてパイプ椅子を指差した。
「湿布してやるから、座って足出せ」
 登山家は軽く目を見開いたが、すぐ嬉しそうに微笑んだ。やっと向こうから声を掛けてくれたからだ。眉間に皺を寄せて、意を決して言うようなことでもないはずだが。
「軽く捻っただけだから、どうってことないですよ」
「いいから出せ」
 今度は登山家も遠慮なく椅子に腰掛けて、トレッキングパンツの裾を捲った。足元に屈む小屋番のつむじを覗き込み、口元を緩める。小屋番は親指で押して痛みのある場所を確認し、湿布を当てて手際よく包帯を巻いていった。ストーブから火の爆ぜる音。しんと静まり返った小屋に響く。

「不思議なものですね」
 ぽつ、と登山家が呟いた。小屋番はただ、問うように目を上げる。
「俺はいま山岳写真を撮って世界中を飛び回っています。こんな仕事でどうやったらあなたに出会えるのかと思えば」
 見下ろすのはいつだって変わらない、優しい黒い瞳だ。小屋番は目を逸らすと包帯をきつく締め、包帯止めを掛けた。
「俺はなるべくお前に会わなそうな場所を選んだんだけどな」
「ひどいなぁ」
 登山家はそう言いつつも、くすくすと笑った。決して逢いたくないわけではないことを知っている。
「俺はずっと待ってた。会えるとわかってました。運命なんだから」
 その言葉に俯いていた小屋番の肩がぴく、と揺れた。包帯を片付けて蓋を閉めた、救急箱の上で手が震える。
「こんなものがか」
 声には苦渋が混じっている。この先に待つ結末をすでに知っているからだ。もう幾度も繰り返してきた_____何故繰り返すのかもわからないまま。
「なぜ必ずお前が死ななきゃならないんだ。こんなものは運命じゃない。呪いだ!」
 床に拳を叩きつけ、小屋番は叫んだ。歯を食いしばり、瞼に力をこめる。それでも僅かに滲んだ涙を、無骨な指が拭った。

 登山家は椅子から滑り降り、小屋番の前に膝をついていた。薄いセーターの肩を撫で、指の背で頬をなぞる。
「泣かないで……ごめんね、あなたの方が辛いのはわかってる」
 物問いたげに首を傾けた小屋番をそっと抱き寄せて、登山家は薄茶の長い髪を愛しげに梳いた。もう僅かな時間しか、傍にいることはできない。
「俺が死んだ後……幸せに暮らせてますか?ちゃんと長生きして、人生を全うしてる?」
 それは登山家の男がいつも思い残すことだった。後に残されるほうが辛いだろうことは容易に想像できる。だからその後の彼の人生のために出来ることがあればなんでもしようと、そしてせめて彼の目の前で息絶えることのないようにと努めてきた。
「お前には関係ない」
 小屋番の男は一度鼻をすすると、登山家の胸に手を突っ張って身を離した。泣いたのが決まり悪いのか、顔を背けたまま立ち上がってキッチンに向かってしまう。

「なにか俺に出来ることはない?」
 柔らかく問いかける登山家の声に、小屋番は立ち止まった。少し間を置いてから振り返る。もう涙の跡はない。
「……おまえ登ってから写真撮ったか」
「ええ。見ますか?デジタルのものもあるから」
 登山家はフィルム式とデジタル式と、二種類の一眼レフカメラを持ち歩いていた。被写体や周囲の環境に応じて使い分けたり、同じ被写体を両方で撮ることもある。個人的にはフィルム式で撮影した写真のほうが温かみがあって良いと思っているが、仕事上やり取りの便利なデータが好まれることも多い。
「データくれ」
 小屋番はパソコンデスクの引き出しを開けてカードリーダーを取り出した。それからスリープ状態のパソコンを起動し、キャスター付きの椅子を引いて登山家に示した。
 キッチンに戻った小屋番は夕食の支度をしているようだ。小さく息を吐いた登山家はカメラからメモリーカードを取り出し、パソコンに向かった。


 夕食には小屋番が用意した水炊き鍋を二人でつついた。登山家が話す海外の山の自然について小屋番は興味深く耳を傾け、時折り質問を差し挟んだ。登山家は小屋番の半生と暮らしぶりについて聞きたがったが、小屋番はあまり話そうとしなかった。


 食事の後、小屋番の男がシャワーを済ませて戻ってくると、登山家が事務所の壁の前に立ち、写真をひとつひとつ丁寧に見ていた。小屋番に気付くと、振り返って目元を和ませる。
「いい仕事してますね」
「別に……ただの記録だ」
「そう?でもすごく優しい目線で撮られているのが分かるよ」
「そんなことより、できたのか」
「ええ全部」
 登山家は頼まれたとおり、この山に登ってから撮った写真のデータを取り込み、失敗作や連写したものを除いて全て印刷した。小屋番は壁の写真をいくらか剥がして場所を空け、数十枚に及ぶそれらを代わりに並べた。登山家も手伝い、貼り終えると二人はしばし無言で写真を眺めた。
「あなたの写真も撮りたい」
「嫌だ」
「そう言わないで」
「嫌だ」
「ちぇ」
 伸ばされた手を払って、小屋番はロフトへと続く梯子に足をかける。
「ベッドは上なんだ?」
 登山家は諦め悪く小屋番の肩に手を置いた。不測の事態にも困らないようにだろう、寝間着などではなく、昼間と同じような服を着ているのが少し残念だ。
「だからなんだ。おまえはここで寝ろよ」
「そんな冷たいこと言わないで」
「うるせぇ来んな。とっとと寝ろ」
 小屋番はさっさと梯子を上って行ってしまう。登山家は首をすくめ、パソコンをシャットアウトしてから寝支度を済ませた。


 夜更け、小さく木の軋む音がした。ミシ、と床板の沈む音と、息を殺す気配。窓から射し込む月明かりと、弱く火を残すストーブの薪がぼんやりと室内の様子を浮かび上がらせている。寝息を立てる男の上にすっと影が差した。伸ばされた手は少し迷うように左右に揺れ、それからそろりと唇に触れた。
「!!」
「つかまえた」
 小屋番は慌てて身を引いたが、その腕はがっちり掴まれていて動きが取れなかった。
「反則でしょ、それ」
 寝袋から上体を起こした登山家は、不敵に笑って小屋番を引き寄せた。サイドファスナーをわざと閉めていなかったらしく、動きを妨げるものはない。
「なんの話だ」
 小屋番は後ろに下がろうとしたが、腕が振り切れない。本気で逃げ出したいわけではないのが厄介だ。
「まさか夜這いされるとはね。俺がしようと思ってたのに」
「そんなんじゃな、ん……!」
 床に押し倒されて、小屋番の男は呻いた。激しく口づけられて息ができない。身体中をまさぐる大きな手は、ザイルを扱い慣れているせいか皮膚が硬かった。ようやく唇が離されて咳き込んだ小屋番は、すでに半裸にまで服を剥がれている。毛布と寝袋を素早く下に敷き、小屋番の抵抗をあっさり封じた登山家は、悪びれなく荷物の脇からある物を手に取ってかざした。
「オリーブオイルくらいしか使えそうなのなかったけど、いいかな」
「おまっ…いつの間に!」
 登山家が示して見せた見覚えのある緑色の瓶は、自分のキッチンに備えてあるものだ。それを何に使おうというのかわかるだけに、小屋番は必死に逃げ場を探した。
「気持ち良くしてあげられればいいんだけど……」
 しかしすっかりその気でのしかかってくる男をうまく振り払うことができない。
「あ、あ、やめ……!」
 なるべく人と関わらないように生きてきたせいで、肌に直接与えられる刺激は慣れない小屋番の身体には強すぎた。なのにこの男と抱き合った記憶が緊張を勝手にほぐしていく。同じことを繰り返したくないのに、どうしようもなく求める心を隠すこともできず、小屋番は歯を食いしばり、腕で顔を覆った。
「なんでだ」
 泣き出しそうな声に登山家が動きを止めると、小屋番は顔を隠したまま声を吐き出す。耐えられない、そう叫ぶように。
「死んじまうのに。こんなこと」

 登山家は何度も優しく”恋人”の頭を撫で、腕を撫でた。泣かないで、顔を見せてと繰り返し囁く。ようやく腕を下ろした小屋番は泣き顔というより仏頂面をしていて、泣いてねぇ、とぶっきらぼうに呟いた。
「運命だろうと呪いだろうと、俺は構わないんですよ。あなたに出会うために生きて、それが幸せなんだから。そりゃあもっとずっと一緒にいられたらと思うけど、そのかわり何度も会える」
 登山家は小屋番の眼鏡をそっと外しキスをしようとしたが、ぷいと顔を逸らされて眉尻を下げた。眼鏡を少し離れたところに置くと、声の調子を変え小屋番の顔を覗き込む。
「遠距離恋愛してるって思いましょうよ。週一回会えるとして、52回繰り返せば一年のお付き合い。ね?」
「は、おまえアホだろ……」
 小屋番は呆れたような声を震わせて、小さく笑った。それを嬉しそうに見やり、頰をすり寄せた登山家の唇は、今度は拒まれなかった。

「力抜いて、優しくしたい」
 そう言いながら、登山家の男はあまり余裕のない様子だった。まだ準備が整っていない小屋番に小刻みに腰を押し付け、眉間に皺を寄せる。
「ダメだな、一回抜いてからにする……」
 登山家が息をついて身を離したので一瞬安堵したのも束の間、前を合わせられて小屋番は仰天した。ごわついた手のひらと、固いものを擦り付けられる感触に背筋が粟立つ。気持ちがいいのか気持ちが悪いのか、それすらつかめないうちに一気に追い上げられ、身体をびくつかせた。
 脱力した小屋番は、オリーブオイルの瓶が傾けられるのを夢でも見ているみたいに眺めていた。登山家が手のひらに垂らしたオイルを指先で混ぜ、温めるのをただぼんやりと見上げる。頰に炎の影が揺らいだその表情を見て登山家は顔を赤らめ、突き上げる欲望と興奮のまま手を差し伸べた。


 翌日昼を過ぎる頃、登山家は山小屋を出た。別れを惜しんだりはしない。ただひたすら肌を求めあった。身体が満たされるほど心は苦しいのか小屋番は何度も辛そうに涙を滲ませたが、しがみつくように肩や首に回された腕が堪えていたものは、決して辛さだけではなかった。


 三日後のニュースで若手の山岳写真家が、出身地近くの山で転落死したことが報道された。1m程度の段差で足を踏み外したようだが、運悪く落下地点の岩に後頭部を打ち付けたのが死因だろうと司法解剖の結果、結論付けられたと。しかし小屋番の男がそれを知ることはなかった。


 空は雲ひとつなく澄み渡っている。小屋番の男は崖の上に広がる草地に腰を下ろし、髪を解いた。
 男にはいわゆる霊感があった。その強さには生によって波があったが、今生では汚れの少ない地に長く住んでいるせいか強かった。今のように空気の澄んだ朝は、特に研ぎ澄まされる。
 男は胡座を組んで目を閉じ、大きく深呼吸した。細く息を吐いて心を無にする。呼吸を繰り返すと、次第に周囲の音は消え、己と空気の境目までが闇に溶けていく。浮遊感が収束し、瞼を上げると目前に広がったのはこんもりと茂った森と、その際に寄り添うように建てられた小さなみすぼらしい小屋だった。



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