PSS【クリスマス=スターリング】〜恋する暴君クリスマスパーティ!2016〜

スライディング土下座ザァーーーーーっっ!!!
ε三ヽ__〇ノ… _1 ̄1○


からの


クリスマスですね、こんばんは(`・ω・´)キリッ

・・・

4ヶ月ぶりの更新となります。言い訳は、しない。理由はあるのですが、ろくな理由ではないからです。
各方面に頭を下げて回りたいですが、しかし今夜はパーリィ☆!
あれこれ言うのは次回にして、ひとまずホーリーナイトを楽しみたいと思います!!

今年はミナトさん主催による〜恋する暴君クリスマスパーティ!2016〜に参加させていただきました。ケモミミアンソロジーでございます。ミナトさん、お忙しいのに毎度幹事ありがとうございます!先生にもデータをまとめて送って下さることになっています。ROM化担当してくださったぷるるんさん、ぱちぱちさん始め関わった方々もお疲れ様でした、ありがとうございますm(_ _)m

参加者はこの記事を書いている時点で総勢26名と伺っています(゚Д゚ノ)ノスゴィッ
ミナトさんのお宅で各所へのリンクが貼られるとのことですので、皆さんどうぞ満喫していって下さいませ♪
会場はこちら↓
どこからくるんだろう



・・・なんですけど。
楽しいパーリィナイト☆なのに・・・

うち、死にネタです(lll-ω-)ズーン
ダメな方はまわれ右っ
全方位に謝罪を捧げますm(;∇;)m
ちなみに以前アップしたIf winter comes…のそこはかとない続きになっております。

大丈夫な方のみ、続きにお進み下さいませ。
それでは皆様あらためて、
メリークリスマス!!




クリスマス=スターリング



 ギュルギュル、ギャアギャアと喧しく呼び交わすムクドリの群れに色の混じった若鳥の姿を見つけ、彼は眉を顰めた。本音を言うと彼はもっと静かな環境が好ましかったが、この季節に餌場は限られてくるので致し方ない。
 実りが衰えて朝夕の冷え込みが辛くなってくる頃、過ごしやすかった街中にはチカチカと目を刺す光が灯されるようになり、彼らの居場所をいっそう狭くした。その光は徐々に増え、ある日を境に大きく減るのだが、それまでのねぐら争いは結構深刻だった。おまけに彼はムクドリの群れに混じりたくなかったから、休める場所を探すのに苦労した。毎日少しずつ飛距離を伸ばして落ち着ける場所を探していたが、今のところ移動先が見つかっていない。
 正直言うと彼もねぐら探しに少々疲れていた。皆が餌を啄んだり遊んだりしている間にせっせと飛び回るのは、やはり楽しいことではない。だから今日は遠出をせずにこの辺りで休もうかと迷いながら羽繕いをしていたのだが、先ほどからこちらをチラチラと気にしていた一羽の雌が群れから離れて踏み出してきたのを見とめて、彼はわざと羽音を立てて飛び立った。
 彼は言い寄られるのにも飽いていた。それもそのはず、彼は美しかった。頭部の黄褐色は濁りなく淡い色だったし、背の灰色は濃く、下半身とくっきりとしたコントラストを描いた。胸から下は灰白色と言うより、本当に銀と表現したほうがぴったりくるほど白味が強く輝いていたし、翼を広げれば翡翠の艶を持つ黒褐色に、形の整った白斑が目を引く。赤味がかった橙色の嘴に先端から斜めに入った黒は、とりわけ彼の自慢だった。茶褐色の有象無象のなかで、目立つのも当然と言えよう。
 最近は声を掛けられること自体稀で_____それは彼の周囲を見下した態度が原因だったのだが_____特別視されていると、彼は更に思い上がった。だから気の弱そうな雌鳥が近づいて来たとき、どうせ集団内での地位向上が狙いだろうと、話すらしようとは思わなかった。
 地上は一気に遠ざかる。出鼻を挫かれただろう彼女の姿を眼下に収め、胸がすいた気分で彼は西を目指した。



_____思いのほか遠くまで来てしまった。
 梢を揺らしてせせらぎの音を辿りながら、彼は主に頭上を警戒していた。初めての場所ではカラスやタカの行動範囲が分からないし、咄嗟の逃げ込み先も確保できない。今朝の若鳥や雌のことを筆頭に癪に障ることをあれこれ考えていたら、とても夕刻には戻れない場所まで飛び続けてしまった。仕方ないだろう、それだけ呑気なムクドリたちと違って彼には悩みが多いのだ。彼だって家族が欲しくない訳ではないが、同種の雌が見つからないのだからどうしようもない。気がつけば体力的にも限界に近く、本意ではないが今夜はこの山にねぐらを求めるしかない。
 自分の危機感のなさにも腹が立ち、彼は苛々しながらようやく見つけた小さな流れに向かって舞い降りた。生い繁った木の葉が網の目のように空を覆い、ゴツゴツした岩や崖が上空からの遠見を遮る。向こう岸にもヤマガラが呑気に跳ねているのが見えたし、だから大した注意もせず降り立ったのは、重ねて危機感がないとしか言いようがない。背後の気配にギクリと強張り、反射的に飛び退った彼の目に映ったのは、茂みに埋もれるようにして座り込んでいる、一頭の大きな熊だった。

 それは壮年の雄だった。彼の動きにも特に反応せず、木漏れ日がキラキラと踊る水面をただじっと見つめている。魚を狙っているのかとも考えたが、それにしては川から離れているし、体重もすっかり後ろに預け、足を投げ出してしまっている。
 彼は向き直って巨体を見上げた。概して熊は小鳥たちの敵ではない。後ろ向きな言い方をすると、狩るのが難しい割りに腹の足しにならないからだろう。獣で恐ろしいのはイタチやキツネなど、小型の肉食獣だ。そして奴らは大型の獣を怖れるから、むしろ熊の近くは安全かもしれなかった。

「やあ、見ない顔だね」
 熊は気安げに彼に微笑みかけた。冬籠り前の時期だというのに、血色が悪く痩せている。しかし飢えた様子はなく、ただ疲れて休んでいる、そんな風情だった。もしかしたらどこか怪我でもしているのかもしれない。
「大丈夫、病気は持っていないよ」
 まだ完全に警戒を解いていない小鳥に悪戯っぽく笑う熊は、ひどく頼りなく見えて彼は更に力を抜いた。罠、ではないだろう。襲うつもりなら、とっくに彼の息はない。
「きみはひとり?俺も……独りだ」
 茂みに寄りかかったまま、熊は視線を小川に戻した。木の根と岩の間を縫うように下ってきたせせらぎは、ちょうど熊の眺めている辺りで幅が広くなっていた。緩くなった流れでは時折りぱしゃん、という軽やかな音とともに尾びれが翻る。
「何をしてるのかって?そうだなぁ……」
 熊は即答せずにいったん言葉を切った。目線は跳ねる魚を探しているのか、ゆらゆらと水面の上を漂う。
 彼は気の長いほうではない。急かすように二、三度足を踏み換えると、熊は彼の存在を忘れていたかのように目を瞬いた。
「思い出してるんだ、あの人のことを」
 いつだってそうなんだけど。付け加えた熊はまた淋しそうに笑った。
「今夜のねぐらは決まったの?もしまだなら俺の家に来ればいい。すぐそばに良い泊まり木があるよ」
 それはなかなか魅了的な申し出だった。熊の巣穴の前には夜行性の獣だって寄り付かないだろう。枝葉の間にじっとしていられれば、フクロウの目も逃れられる。
「良かったら話相手になってよ。俺には思い出話しか、無いんだけどさ」
 そう言ってまた笑った熊は、のっそりと立ち上がった。彼はまだ少々迷ったものの、軽く羽ばたいて飛び上がった。着地したのは熊の頭の上。硬そうに見えた黒々と密集した毛は、思ったよりずっと柔らかかった。


     



「ここなら縄張り争いもなく、静かに暮らせそうですね」
 一族の群れが住む山から離れよう、と言ったのはオオカミだった。元ボスが付近にうろついているのは群れにとって良くないと言われれば、クマには反対する理由はない。
 オオカミは彼の妹が子どもを産んだ春、本当にクマのもとに来てくれた。冬眠から目覚めたとき、暖かな陽射しのなかで銀色の尻尾をゆったりと揺らしていた後ろ姿が一番に目に入ったときの幸福感を、クマは一生忘れないだろう。

 住処は相談して、小川の近い斜面に穴を掘った。自然にえぐれていた部分を上手く利用して、快適に暮らせる広さを確保できてどちらも満足した。二頭の関係は他者には理解できないだろう。詮索はされたくない。隠すつもりはないが、同族からは離れて静かに暮らしたい。
 夏になる前に生活はすっかり落ち着いた。報告も兼ねて一度、山を越えてオオカミの妹に会いに行き_____それもわざわざ縄張りの境界まで来てもらい_____あとは二頭だけの穏やかな暮らしだった。

 秋にはなるべく寄り添って過ごした。
 繁殖期が重なるのはほんの僅かな期間。先に時期を迎えるクマはじりじりと焦げる身体を鎮めるのに苦労したが、無理強いはしないと決めた誓いは守り通した。何より日一日と艶を増していくオオカミが潤んだ瞳でクマを見つめているのに気付いたとき、その喜びが耐える辛さをあっさりと消し去った。


 幸せだった。
 いつか終わりが来る、そう知っていたからこそ。


 そうやって二冬を越え、また今年も秋が終わろうとしている。オオカミは小川に半身を浸したまま色付いていく森を眺め、手元を見もせず一振りで川魚を岸に跳ね飛ばした。
「オオカミさん上手いなぁ……オレの立つ瀬ない」
 打ち上げられた魚を馳走になっていたクマは、次々と仕留められていく獲物に、感嘆と満足の息をついた。群れの頂点に選ばれたのは狩りの巧みさが認められてのことだったと聞いていたが、それは例えば足で追い込むとか、体技によるものではなかったとみえる。オオカミは対象の動きや習慣に合わせて狩り方を変えるのがものすごくうまかった。
「今のうちにたらふく食っとけよ。冬場には俺も、自分の食い扶持稼ぐので精一杯だからな」
 少し得意げに、ふふんと鼻を鳴らしてオオカミはまた流れを読むのに集中した。
 彼はごく軽く言ってのけるが、通常複数で協力して獲物を追い詰める狼は群れを離れると食っていくのすら難しい。狩り上手でなければ、オオカミ自身の努力がなければ、こんな暮らしは成り立たないのだ。無理をさせている、事あるごとにその事実がクマの胸を締め付ける。
「ぎゃっ」
 びたん、と濡れた音を立てて大物がクマの顔面を叩いた。慌てて跳ね回る魚に爪を立てて押さえれば、川から上がってきたオオカミが腕を組んで仁王立ちだ。
「まーた変なツラしやがって」
「変なって……」
 しゅんとしたクマの前にしゃがみ込み、オオカミはじっと目を合わせてきた。綺麗な琥珀色の瞳。クマはオオカミの眼が大好きだった。
「どうせ下らねぇこと考えてんだろ」
 一瞬目を伏せ、オオカミはもう一度クマを見つめた。揺るぎない野性の強さ、その愛しい輝き。

「オレは後悔してない。それがすべてだ」

 ゆっくりと身を引いたオオカミは、水の滴る髪を何気ない素振りでかき上げた。濡れて線が浮き彫りになった全身を視界に収めたクマの前で、不用心に首筋を晒す。
「オオカミさん、あのオレ……水飲んできます」
「おー」
 顔を背けてそのまま立ち上がり、住処の方へ歩いていくオオカミの後ろ姿を、小川に向かいながらクマは目で追った。視線を外さないまま、魚で汚れた口元をガブガブと濯ぐ。途中、銀の尻尾はぶるりと大きく震えて周囲に小さな水滴を撒き散らした。


 冬が深まり身体が重くなってくると、クマは情緒不安定になったものだ。ちょうど発情期のピークを迎えるオオカミとの触れ合いが、何よりの安定剤だったと言える。冬眠を渋ってごねるクマを、オオカミは大抵冷たくあしらった。だがもうそれ以上睡魔に抗うことができず、朦朧としながら踊るような仕草で何とか眠気を覚まそうとするクマに、その日は随分と優しかった。
「安心して寝とけよ……待ってるから」
 オオカミが珍しく微笑んだのを見て、クマの意識は霞んだ。あまりの眠さに思考はごちゃ混ぜだ。起きた時ひとりだったらどうしよう?とか、俺寝てる間何もしてあげられなくてごめんね、とか、俺も冬眠のない種族なら良かった、とか。兎毛の毛布にくるみ込まれてとろんと緩んだクマの顔は、オオカミさん可愛いな、でふにゃりと笑って眠りに落ちた。

 忘れもしない、あの日。
 それがクマの見たオオカミの最後の姿だった。


     



 彼は数日を熊のもとで過ごし、必ずまた来ることを約束して一旦辞した。気になっていたことがあったからだった。彼が飛び立ったあの日、置き去りにした雌はどうしたろう。
 彼は大陸に祖を持つ旅鳥であることを誇りに思っていて、島国に永住する一族が増えても_____彼自身もそうなのだが_____ムクドリのような土着の種と混ざることを良しとしていなかった。色が混ざった者を見れば不快感を覚えたし、ムクドリたちに仲間扱いされるのは腹立たしかった。だが、暖かい色合いの翼や鮮やかな黄色の嘴を、美しいと思わない訳ではなかったのだ。

 もと居た街に戻れば、通りは電飾で埋め尽くされ、とても過ごせるものではなかった。ムクドリはあまり遠くまで移動する性質ではないし、周辺に休めそうな場所はいくらもない。彼はさほど気落ちもせず、人家を離れて飛び続けた。
_____見つけた!
 彼女は冬枯れた畑に囲まれた小さな神社の近くにいた。仲間たちが杉に鈴なりになっている枝から離れ、電線に留まって嘴を羽の下に隠している。吹きっ晒しの場所は不人気で、他にははぐれ者がチラホラと縮こまっているのみだ。

 熊は多くのことを彼に教えてくれた。大事なのは血統や種族ではないということ。”相手”を見つけられるのがどんなに幸運なことかということ。そしてその相手が負う「群れからはぐれる」というリスクが、どれだけ多大なものかを理解すべきということ。
 そう、彼女がここで震えているのは彼のせいなのだ。彼は孤高だったのではなく爪弾きにされていたのであって、そんな彼に優しくしようとして、彼女は群れから追い出されたのだ。
 彼は巣立ってこのかた同種に出会ったことがなく、そういった社会の仕組みを何一つ分かっていなかった。初めて合流した群れで自分の姿が周りと違うことに気づき、それが何か特別なことのように思い込んで増長した。目立つ色で天敵に狙われやすい彼を群れに迎え入れようとしてくれたムクドリたちは、よほど鷹揚だったのに。

 彼がそっと側に留まると、振動で彼女は顔を上げた。黙って小首を傾げ、黒々とした瞳で彼を見つめる。
 彼が少しずつ側に寄っても彼女は逃げず、ふいと顔を正面に戻して首をすくめた。そのまま羽根を密着させれば、やがてじんわりと体温が伝わってくる。彼女が落ち着いたように眼を閉じるのを見て、彼もゆっくりと身体の力を抜いた。






 初雪が降った朝、クマはまた住処の入り口から景色を眺めていた。去年の今頃はもう眠っていただろうか、それともまだ起きていただろうか。
 わからない。
 オオカミを失ってからというもの、クマの世界からはすっかり色彩が剥げ落ちていた。あの頃と同じように陽射しは輝いているのに、その事実は少しもクマに感動を呼び起こさなかった。


 いつか終わりが来る、そう知っていた。


 寝床に戻り、枕の下を探る。そこから取り出した小さな布袋には、くすんだ灰色の毛束が収められている。クマに遺されたのは、これがすべてだった。
「うっ……」
 ぽたたっ、と音がして、クマは自分が泣いているのに気付いた。涙は後からあとから溢れて、太陽の光に白んだ土を黒く濡らしていく。
「オオカミさん……」
 いや、これがすべてではない。オオカミはクマに愛と信頼を捧げてくれた。だから泣いて泣いて死ぬほど泣いて、それでもクマは生きた。どこかでひっそり果てただろうオオカミの身が滅びても、魂があるとすればきっとクマのもとに帰ってくる。だから、幽かな遠吠えに振り返れば、視界の隅を銀の光がよぎる。
「オオカミさん……!」
 ほら、いまもそこに。






 再び山間へ向かう道程で、彼は大きく身震いした。市街地では薄っすらだった雪が山に行くほど厚く、寒さに強くない彼の翼には、もう限界に近い気温だ。
 熊のところへ戻るのが遅くなったのには理由がある。あの後、例の雌と春になったら番う誓いを交わした。そのこともあり、彼の心境の変化もあり、最終的に群れに加えてもらうことができた。それで色々挨拶回りや役割分担の話し合いなど忙しく、気が付けば遠出が辛くなるほど風が冷たくなっていた。

 もう熊は冬眠しているかもしれないが、約束は果たすべきだろう。必ずまた来ると言い置いたのだし、渡すものもあったからだ。
 土産に何がいいかと問うたら、何か銀色のものを、と。ねだったのだ、あの熊は。だから彼は昨日のうちに街を巡り、きらびやかに飾られている木々から彼でも運べるくらいの小さな銀の星をひとつ、失敬してきた。目をつけたひときわ装飾の派手な店先では、朝から赤い服を着た好々爺が客に箱を手渡すのに忙しく、容易な仕事だった。
 もし寝てしまっていたなら、鼻先に置いておけばいい。熊の言う”銀色”が持つ意味を分かっているだけに、約束を反故にする気は起きず、彼は一路熊の住処を目指した。



 キュリー、キョッ
 甲高い呼び声に、クマは僅かに瞼を持ち上げた。
 まだ寒いような気がするが、はてもう春だろうか。鈍い頭を枕に擦り付けながら考える。身体は重いが、起き抜けはまあこんなものだろう。
 ところでオオカミはどこだろう。オオカミがどこか遠くへ行ってしまうような、そんな不安な夢を見たから、早く姿を見せて安心させて欲しい。眠りに落ちそうな意識を総動員して何とか開けた薄目に、ゆらゆらと左右に揺れる光が飛び込んできた。

 キレイな 銀のしっぽ……

 春の陽射しのなか、尾を揺らしてクマが目覚めるのを待っている。オオカミが、クマを待っている。

 寝そべったまましゃんとした後ろ姿を見つめていると、視線に気付いたあなたが肩越しに振り返るんだ。少し照れたような、怒ったような顔をして。なんだよ、見てんなよって。

 クマはふにゃりと微笑んだ。



 巣穴の前に飛び跳ねてきたのは体色の鮮やかな、雄のギンムクドリだった。囀るためにいったん嘴から離したツリーオーナメントを咥え直し、雪の上をヒョコヒョコと歩く。
 それは美しい光景だった。雪に反射した陽光が銀星に当たり、灰白色の羽根の上を転がるように散った。きらきら、ゆらゆら。
 巣穴の奥で眠っているだろうと思われた熊は、出入り口付近で身体を伸ばしていた。寝惚けて這い出したまま、眠り込んでしまったのかもしれない。黒毛に覆われた巨体が身動きしたような気がしてギンムクドリは嘴で軽く額を突いてみたが、その瞼が再び上がることはなかった。





補足(Wikipediaより抜粋)
・ムクドリ(スズメ目ムクドリ科)
 全長24cmほど。体色は茶褐色で、頸から頭部にかけてと腰に白い部分が混じり、足および嘴は黄色い。
 日本国内ではほぼ全域に分布する留鳥で、北部のものは冬には南部に移動するようである。低地の平野や低山地にかけて広く生息し、都市部などの人家付近や田畑などでもよく見られる。
 繁殖期は春から夏で、番いで分散し、木の洞や人家の軒先などの穴に巣を作る。ヒナが巣立つと親子ともに集まって群れを形成するようになり、夜は一か所に集まってねぐらを形成する。ねぐらには10km以上の範囲から集まり、冬は数万羽の大群となることもある。かつては河原の広葉樹や人家の竹やぶに集まっていたが、そういった環境は開発で減少したため、近年では都市部の街路樹などにねぐらをとる例も増えている。

・ギンムクドリ(スズメ目ムクドリ科)
 ムクドリと同じ大きさ。体色は灰褐色〜青灰色、腰から下は灰白色。黒褐色の翼の一部に、大きな白斑がある。嘴は赤橙色で先端が黒く、脚は橙色。
 中国南東部に分布し、一部はベトナム北部で越冬する。日本では、数少ない冬鳥または旅鳥として記録がある。記録のほとんどは日本海の離島や南西諸島のものだが、近年は日本での分布が広がってきている。
 ムクドリと同じく農耕地・草地・林縁・人家付近に生息する。本種とギンムクドリの交雑個体と考えられるものがしばしば観察されている。





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